過食の時代 2015 6 21

書名 できる男は超小食 空腹こそ活力の源
著者 船瀬 俊介  主婦の友社

「オバマ大統領もビル・ゲイツも、冴えている人は皆、小食」
 この本によると、有名人が小食なのには驚きます。
芸能人の「タモリ」や「ビートたけし」は、一日一食。
芸能界の巨頭が一日一食とは知らなかった。
 ビジネス界では、「ジャパネットたかた」の高田明氏も、一日一食。
髪も黒くて、ふさふさで、かん高い声。
外見は、40代に見えますが、実は66歳。
 こうした有名人だけでなく、
雑誌で、週末に断食をする人たちがいるという記事を読んだことがあります。
 そういえば、日本の江戸時代は、
一日二食だったという話を聞いたことがあります。
 いや、こんな昔でなくても、
私が子供の頃、
祖父や祖母から、あるいは父母から、
「昔は、日の丸弁当といって、
弁当箱には、ごはん、赤い梅干だけだった」という話を聞いたことがあります。
 祖父も祖母も、あるいは父母も、
戦後の廃墟から、
日本を世界第二位の経済大国に復興させた時代の人たちです。
 今の時代は、食糧は豊富にあるのに、
かつてのような高度成長時代のような活力がありません。
 みんな、満ち足りているので、
「そんなに頑張らなくても・・・・・」という気持ちになるのではないかと思います。
 ライオンは、腹が減ると狩りを始める。
そうすると、満腹の時は、草原で昼寝をしているということになります。
空腹時こそ、集中力も瞬発力も最大限になる。
 ちなみに、私は、「結果的に小食」です。
よく噛んで(かんで)食べるので、早めに満腹感が出てしまうのです。
食べ物をよく噛んで食べるので、その結果、満腹感を感じるのが早いのです。
 日本の歴史は、2000年以上ありますが、
今の時代のように、これほど過食になった時代はなかったと思います。
過食は、日本の歴史にとって、極めて異例だと思います。

カラス 2009 9 5
 私の子供時代は、まだ戦後復興の気配が残る時代で、
都市部はともかく、地方の農村部は貧しかったのです。
 だから、「おやつ」という贅沢なものはなかったのです。
しかし、成長期だった私には、昼食と夕食の間が、あまりにも長かったのです。
 自然の恵みが、私の空腹を満たした。
どこの家でも、庭や畑に果樹があり、
春にはイチゴや枇杷(びわ)、夏には桃や梨、秋には柿と、
空腹を満たす食料には不足がなかったのです。
 しかし、冬が近づくと、果樹は冬支度を始める。
「俺たちは、カラスと同じだね」と、友達がつぶやく。
 そのとき、果樹の仲間たちの思いは強いものとなっていく。
僕は学問で身を立てる。
俺は有名なスポーツ選手になる。
手に職をつけて立派な職人になる。
































































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